今年の予算編成の日程が厳しいものであることは、何度かこのブログでも書きました。
そしてもう一つ、仕事は段取りが重要ということもかつてここで書きました。
予算編成作業においても、その内容が重要なことは論を待ちませんが、よい内容に行きつくためにはその段取りをしっかり定めておくことが鍵です。
行政刷新会議による事業仕分けが本格化していきます。この取り組みの中で取り上げられる事業については、数週間のうちに、一定の見直しなどの方向性が出てくると思われます。
しかし、ここで取り上げられるもの以外の予算項目をどう取り扱っていくか、これも重要です。マニフェストに挙げられた主要項目もあり、あるいはマニフェストの主要項目ではないけれど、大変政治的に重要な項目もあります。
自民党政権下においては、予算編成大詰めの12月に入ってから、例えば社会保障であれば、社会保障に関する政府与党連絡調整会議といったものや、また例えば新幹線予算であれば、整備新幹線についての政府与党連絡調整会議みたいなものを作って、予算の決着に向けての政治的意思決定の「場」を作っていきました。
この「場」を作って、それに向けて必要な政治的意思決定を、詳細な検討も踏まえながら行っていくという、全体の段取りを間違いなく組んでおくことが大切です。
もう11月上旬も終わり。いろいろな頭の体操が必要です。

