今日、国際金融機関のひとつ、米州開発銀行の50周年記念事業として、東京でのセミナーが開催されました。日本政府を代表して挨拶をさせていただきました。
国際金融の問題は、いろんな経済危機が起こったときは注目されますが、それ以外のときはむしろ国内経済の問題に目が行きます。
しかし、私は国際金融上の課題は、実は日本の国内の経済運営にかかるものに、大きく関係していると思っています。
例えば、今、昨今の経済危機への対応ということで、景気刺激的な財政金融政策が行われています。
これを継続するか否か。国内で議論すると議論百出、いろんな意見が出て収束しません。
でも、先日のG20をはじめ、そのような国際会議で、「出口戦略はまだ早い」ということになると、日本国内でも、すぐさま「そうだな」ということになって、景気刺激的な財政金融政策も続くことになります。
実は、国際金融の世界での話が、国内経済政策を決めている。そのような関係にあると私は思っています。
一歩進んで、私が是非そうしたいと思っているのは、その国際金融上での議論を、日本がリードできるようになりたいということです。
出来ないことではありません。頑張ります。

