「民主党に期待していたのに」 国民の皆さんからのこの言葉が胸に突き刺さります。私たちの政策のどの部分でもっとも国民の皆さんの期待を裏切ることとなったのか。これを真正面から見据えることなしに、今回の参議院選挙の結果を乗り越えることはできないと思います。
「政治とカネ」の問題で民主党らしいクリーンさがくもったこと、普天間問題などで不安定な感じを与えてしまったこと、そして消費税の議論などで唐突感があったことなど様々な点の反省が必要だと思います。
しかし、私としては、もっとも頑張っていかなければならないのは、「税金のムダづかいの削減」ではないかと思っています。もともとこの点は、マニフェストの中でも第一順位で書かれていました。いわゆる行政改革、行政刷新、公務員改革や地域主権改革など、行政のあり方を徹底的に見直していく点です。
これまで懸命に取り組んできているものの、もっとやれることがあったのではないかと点において反省点がないわけではありません。消費税の議論も、この税金のムダづかい削減を徹底的にやるということを後回しにするような印象を与えてしまったのではないかと思います。
参議院で「ねじれ」が生じることとなった現実を受けて、野党各党といろいろな政策について、これまで以上に議論を尽くしていかなければなりません。その際に、主要な課題としては、これまでの行政のあり方を、税金のムダづかいをなくしていくためにどう抜本的に変えていくのか、という点を据えて果敢に取り組んでいくことが鍵ではないかと思います。

