大震災からの影響が、全国に及びつつあります。
例えば電力。原子力発電の安全性について、今回の想定外の事態を受けて、新たな安全基準はどうあるべきかという課題が浮上します。佐賀県には玄海原子力発電所があります。今回の事態を受けて、現在定期検査中の2号機、3号機の運転再開を延期することが発表されており、このことはすなわち、この夏の電力需要増加期に向けて、九州全体においては電力需給が極めて逼迫する可能性があることを意味します。計画停電のような事態となる場合には、九州全体に与える影響は極めて大きいものとなります。
また例えば、佐賀においても、建築、建設資材のひっ迫が急速に広がり、深刻な課題となってきています。建築、建設資材なしには、大工さんをはじめとして、建築会社、建設会社の皆さんは工期に間に合わないおそれに直面せざるをえません。大変由々しき状況です。
長野県の旧友から電話がありました。大自然の観光で名だたる長野。自粛ムードの中で、キャンセルが相次ぎ、観光業、飲食業などが心配でならないという声でした。
これら以外にも、いろいろな分野に全国的な課題の広がりが見られ、そのような課題は今後も増える可能性があります。全国的に、極めて敏感な問題発見と迅速な対応が必要になります。


