大震災の、長期的な日本経済への影響が、大変心配です。
もし、「地震」という自然災害のリスクが極めて高い国としての認識が、国際社会の中で強く定着し、日本でビジネス拠点を持つこと自体が企業としてのリスクだととらえられるような事態となったらどうなるか、大変懸念されます。
震災の影響で、製造業を中心とする部品供給拠点の脆弱さが明らかになりました。原子力発電のリスクも現れています。これらを背景に、日本全体が地震という自然リスクが極めて大きく、そもそも経済活動を大きく展開するには不適切といった一般的な認識に至るとすると、極めて大きな問題となります。
過去の阪神・淡路大震災の際には、復興の遅れのために、神戸港の相対的地位が低下し、釜山港にとってかわられる契機となったと言われています。
そのような意味からも、復旧・復興は迅速でなければなりません。官民を挙げた総力での取組みが必要です。
