「復興のための財源を血眼で捜しているときに、(朝霞市に)新しい公務員宿舎を建てるのはおかしいのでは?」 このような意見が、マスコミからも、そして国会で野党側からも言われています。
私は、この件、「復興か公務員宿舎か」という感じの、印象的な議論よりも、数字に基づく客観的な議論をするべきだと思います。
なぜ朝霞市に公務員宿舎を建てるか。近隣周辺にある12か所の老朽化した公務員宿舎を廃止し、この朝霞に集約するためです。12か所の土地は処分します。そして一か所(朝霞市)に新しい宿舎を建てます。したがって、その差額が生じます。政府としては、その差額=収支は大まかにみて10~20億円の収入と見積もっています。
これは当然政府の財源になります。したがって、仮に朝霞市の宿舎を作らないとすると、12ケ所の処分もできないことになり、この10~20億円の収入は見込めないこととなります。そして、この財源をどこから見つけてくるかということを今度は考えなければならなくなります。
これが客観的な事実関係です。このようなことを前提に、私たちは確かな判断をしていかなければなりません。