東京大学が、学生の秋入学制度を検討することが明らかになってから、この検討の動きは他の大学にも波及してきています。
私が古川国家戦略大臣のもとで担当する国家戦略会議では、昨秋以来「グローバル人材の育成」という課題を掲げ、精力的に検討を続けてきました。好むと好まずにかかわらず、経済社会のグローバル化は進展しています。特に、日本経済の再生の鍵は、「急成長するアジアの需要を取り込む」こと。このためには、今や日本の人材そのものがアジアとの関係でも自由に行き来し、仕事をする方向性を作っていくことが肝要です。
その意味から、グローバル人材の育成は不可欠です。グローバルな人材が、日本で育ち、海外からも流入してくる、そんなアクティブな教育の場を本当に作っていきたいと思います。
そのような中で動き始めた、大学の秋入学。他国においては秋入学制度が主流の中で、国際的潮流を意識しての日本の大学自体の改革の動きが出てきたのは画期的なことです。非常に前向きな取組みとして、政府としても支援し、取り組んでいきたいと思います。