今日、総理官邸で、野田総理出席のもと、「第七回雇用戦略対話」が開催されました。
労使のリーダーと、教育界、学界等そして政府とが同じ席について、雇用の拡大という大命題について率直に議論しようということで立ち上げられた会議です。
特に今日は、若者層の雇用について集中して意見交換を行いました。
若者層の雇用状況の厳しさは大変深刻なものがあります。そのような中で、どのようにして若者層に対する雇用を作り出し、ミスマッチを解消していくかが大きなカギです。
会議の中で、最近、「秋入学」という画期的な取り組みを検討していくと発表した東京大学の浜田総長の言葉が私の胸に突き刺さりました。
浜田総長の主張はこんなことだったと思います。・・・・雇用のマーケットのことも考えなければならない。グローバルに競争している企業は、今や国境を超えて人材を探し、リクルートしており、雇用市場というのが日本の中の競争だけではなく、世界中での競争として広がっている。
日本の企業が必ずしも日本人だけをリクルートするという時代ではなくなってきている、したがって雇用先を探して競争する時に、隣の日本人との間での競争ではなく、海の向こうの外国の若者との競争になっているということを認識しなければならない、ということを言われたかったのではないかと思います。
浜田総長は、学生を社会に送る出す大学としては、このようなグローバルな競争の中で学生が勝っていけるように、「秋入学」ということを検討する決意をされたのだと思います。
雇用の世界においても、新しい状況が生まれていると言わざるをえません。それを踏まえて、雇用戦略対話での検討はさらに深掘りしていかなければなりません。