先日、雇用戦略対話ワーキンググループ会合を開催しました。国家戦略担当政務官として、私は議長役です。
若者の雇用の問題を中心に議論しているのですが、その中で、参加している有識者から、興味深い指摘が多々ありました。
「少子高齢化が問題となっているが、企業の『少子高齢化』も大きな問題」・・・すなわち、若者の雇用の場がなかなか増えないのは、日本全体で、若者を吸収できるだけの新規の会社が立ち上がっておらず、企業全体が「高齢化」しているから、という意味の発言でした。
「就職氷河期と言われますが、私たちにしてみると採用氷河期です」・・・中小企業のトップの方の発言です。若者の雇用の絶対量が少ないのではなく、若者の求める仕事と、提供されている仕事がミスマッチなのだということがよく言われます。具体的には大手企業には多くの若者が安定した仕事を求めて殺到するのに対して、中小企業に対しては仕事を求める若者が少ないという現状があります。中小企業は応募してきてくれる若者を求めています。
いずれも示唆に富む言葉でした。このような現場に立脚した意見から、若者の雇用の問題に鋭く迫っていきたいと思います。