10年ちょっと前、在インドネシア日本大使館に財政金融担当一等書記官として勤務していた時の、大使館勤務仲間の会があります。タムリン会と言います。大使館が面していた、ジャカルタ一番のメインストリート、タムリン通りからつけた名前です。
「人生で最も仕事が面白かった時でしたよ」 今日みんなと思い出話をしていて、自然とそんなことを言ってしまいました。でも、思い返すとやっぱりそう思います。
経済危機から立ち直るインドネシアの経済改革を支援する。それが私の任務でした。誰のためでもなく、インドネシアのために働くことが日本のためにもなり、ひいては全世界のためにもなる。自然にそう思える仕事でしたので、我ながらよく働きました。
「確かにそうでしたね」 みんなもそう言ってました。みんなそれぞれ各官庁から来ていて担当分野は違うけれど、公私ともに協力しながら働いた仲間です。
一生こうやって折に触れ旧交を温めることのできる仲間です。