衆議院において予算委員会の審議が始まりました。我が党からは、前原誠司さんをはじめ4人のメンバーが質疑に立ちました。
総理入り、テレビ入りの質疑。野党としては、与党と相対峙していく姿をしっかり示していきたいところ。しかし、私もこのような総理入り、テレビ入りの予算委員会審議に何度となく質疑に立ちましたが、そこで「得点」をあげるのはなかなか容易なことではありません。
まず、国民の皆さんが何を今総理にぶつけて欲しいか、を的確にとらえる必要があります。個々の政治家として色々自分が関心を持って取り上げていきたい課題はそれぞれあるものです。しかし自分の関心対象はある程度抑えても、「今」、有権者の皆さんが聞きたい、と思っていらっしゃることを間違いなく選択し取り上げることが大事です。
また、テレビ入りの質疑であり、全国民の皆さんに向けて放映されるものなので、当然わかりやすい質疑内容である必要があります。質疑を行っていると、往々にして細かい点に入っていきたくなるもの。しかしそのような細かい議論は、テレビを通じての場合は「専門的でよくわからなかった」との指摘をお茶の間からは受ける結果となりがちです。
しかし逆に、あまりに漠とした内容にばかり終始していると、今度はしっかりとした追及型の質疑にはなりません。「もっと突っ込むべきだった」というコメントを後から受けることになります。したがって、極めて難しいバランスです。
さらに、もちろん、これはテレビ入りの質疑に限ったことではありませんが、「不適切な表現、言葉を使わないこと」があります。これもひとつの間違いがあってもいけないので、かなり神経を使います。
これらを乗り越えて、野党側としての「いい質疑」は作られていきます。しかし、何事も積み重ね。一朝一夕になるものではありません。