丸川大臣が、福島第一原発事故後の除染後の長期的な被ばく線量低減目標1ミリシーベルトについて、「何の根拠もなく決めた」と述べたことを含む全ての発言を撤回することを表明しました。
福島の皆さんの気持ちを踏みにじる、それこそ何の根拠もない、極めて不適切な発言でした。
さらに私が問題だと思うのは、発言後の態度です。
この問題について丸川大臣が国会で質問された時、たった2日前のことであるにもかかわらず、「よく覚えていない」という言葉のみでやり過ごそうとしました。その後も覚えていないの一点張り。それが急に今日になって一転、不適切な発言を認めて撤回ということになりました。
自分の発言に対して責任を持たず、ごまかして逃げ切ろうという態度が当初は見え見えでした。ところが、話した内容はみんなが聞いていることなので、さすがに覚えていないということだけではすまされない雰囲気になってきて、事が大きくなってきたことから観念した、という流れです。
この態度は、重い責任を持つ閣僚としてあるまじきものです。したがって、撤回したからといって、全てが解決したわけではありません。