昨年の10月~12月期の日本の実質経済成長率が、年率で3.7%であったとのレポートが政府から発表されました。
サブプライムローン問題などで大騒ぎの金融市場を横目に、「ホントなの?」と首をかしげた方々も多かったと思います。それほどこの経済成長、実感のないものでありました。
それもそのはず、数字を細かく見てみると、外国からの需要に大きく頼った成長構造であることは全く以前と変わっていません。
その外需が、サブプライムローン問題を背景とした米国などの景気減速で今後急減速していく可能性があるので、日本経済全体の先行きも非常に心配です。このような見通しがあることからも、今回の経済成長の報は、さらに輪をかけて実感のないものとなっています。
デフレ傾向は依然として続いています。一方原油高を背景に物価が上昇している面も見られるといった心配の芽も出てきています。
景気の先行きは予断を許しません。