地方自治体などからの、政府への要望活動、陳情活動について、民主党においては、党で受け付けるということで一本化し、各団体がバラバラと霞が関官庁に陳情を行うということをなくしていきたいと考えています。
党において権力を集中しようとしているだとか、自民党の権力基盤への切り込みを狙っているなどと言われたりしますが、私は今回の試みは、効果が疑われる、中央への陳情合戦をなくすことに意義があるのだと思っています。
毎年、予算編成や税制改正が行われるこの時期になると、多くの地方自治体や団体の方々が、大勢で霞が関を訪れ、あちこちに陳情書を置いてくるという活動が繰り返されてきました。年末の風物詩などと言われた光景です。
しかし、私自身、実際に行政側にも身を置いた立場からすると、このような陳情合戦は、ほとんど意味を持たないなと感じ続けてきました。おそらく陳情を行っている地方自治体の皆さんも、半ば疑問を持ちながら行われていた方々も多かったのではないかと推測します。
全国からの自治体の、大勢での陳情合戦。これを行うだけでもどれだけの経費がかかっていることでしょう。
より実質的な民意の吸収の仕組みを作っていきたい。そのような思いです。

