今日の衆議院財務金融委員会での質疑。公明党の石井議員から「23年度予算編成に向けて、概算要求基準(シーリング)のあり方も見直していくのか」という趣旨の質問がありました。財務金融部門の政策通、石井議員らしい、鋭い質問です。
もちろん、今の段階での菅大臣の答弁の結論は「今のところは決めていない」ということですが、見直しの余地についても示唆しました。
概算要求基準を設定するというのは、政府部内の技術的な仕組み・行為です。しかし、これは大きな意味を持ちます。この設定仕方によっては、出来上がりの予算の姿まである程度見せることになりうるからです。
23年度予算編成に向けて、マニフェスト政策を達成できるのか、そのための財源があるのかという論点が、すでに取りざたされている中で、私としては、この概算要求基準のあり方は、やはり大きく見直していかざるをえないのではないかと思いますし、これを見直すことが、予算の作り方、あり方を変えていくことにつながると思います。さらに言えば、予算を見直すという取組みは、いったん各省から予算要求書が提出された後よりも、その前、すなわち各省が予算要求内容を内部で検討している時の方が、より柔軟にできるものだとも思います。
もちろん今は22年度予算案の成立に全力投球。しかし、その後は仕組みから変えていく必要があります。