「財政健全化法案、早々に出すんですか?」 問い合わせが相次ぎます。
菅大臣が、このところ繰り返し国会答弁などで、財政健全化法案の国会提出を検討していきたいという趣旨の発言をしています。これを受けて関心が高まっています。
大臣の意向を受けて、仕える立場としてはもちろんできるだけの準備をしています。ただ今後の見通しはまだよくわかりません。
この法案の提出を検討したいという菅大臣の思いは、とにかく日本の深刻な財政状況を何とか立て直さなければ、という切実なもの。特に、ギリシャなどで財政悪化が経済全体に悪影響を及ぼしている昨今でもあり、またG7、G20の財務相・中銀総裁会議で、そのあたりについて生々しい議論が交わされただけに、一層そのような思いが募っているように見えます。
ギリシャの格付けが引き下げられ、揺れる金融市場においては、危険な資産から安全な資産への資金の逃避が起こっています。今の金融市場を見ていると、日本の国債もその「安全な資産」という部類に幸い入っているようです。その位置づけを維持できるように、出来る限りのことをするのが、財政を預かる者の責任。そこに財政健全化法案の思いがあります。