昨晩菅総理とともにG20サミット会合から帰国した野田大臣と、政務三役での会議を持ち、サミットでの議論について報告をもらって総括しました。
財政再建を行いつつ、同時に経済成長を図るという難しいかじ取りに直面する先進国経済。これについて、G20の首脳宣言では、「2013年までに少なくとも財政赤字を半減させ、16年までには政府債務の対GDP比を安定させるか低下させる」という目標を掲げました。一方日本については、「日本の状況を認識し、日本が成長戦略とともに発表した財政健全化計画を歓迎する」としました。
日本は「例外扱い」といった報道がなされていますが、この背景としては、一口に「先進国の財政赤字」といってもそのあり方は国によって異なっていることがあります。
多くの先進国は、このリーマンショック以来の世界的経済危機への対応として景気刺激策をとる中で、財政が急速に悪化しました。これに対して財政健全化を行っていこうということで「2013年、16年」という目標を掲げる議論になったのです。
一方日本は、その財政赤字の太宗は、リーマンショックへの対応によるものではなく、これまでの長い間に積み上げられてきた、そして規模的にも大変大きいものであるという違いがあります。これを踏まえて、今回の首脳宣言がまとめられたのです。
いずれにしても、「歓迎」という言葉とともに国際的に認知された日本の財政健全化の目標。これの達成に全力をあげていきます。