選挙と並行して財務省関連の仕事も進みます。進ませなければなりません。目の前には、各省庁が来年度予算の要求内容を検討している今、予算要求に当っての基準を政府としてどう示していくかという課題があります。
これまでは「シーリング」と呼ばれてきた概算要求の基準。7月中に示していました。民主党としての初めての、要求段階からの予算編成作業に入るわけですから、この段階から民主党らしい予算編成にしていきたいと思います。そうなると、要求の基準の示し方もこれまでの方針からは変えていきたいと思います。
もちろん単に変えることが目的なのではありません。民主党はマニフェストにおいて、徹底的に税金のムダづかいを削減していくことを約束しましたが、これを実現していくには、要求段階から各省庁自らが、ムダな事業や必要性の低い事業を見直し、また全体としても徹底的に事業の優先順位を明らかにしていくような取組みを行ってくるような仕組みを作ることが必要です。
予算要求の基準を示すという作業は、かなり技術的、専門的なところがあります。しかし、そのような技術的、専門的な中で、ムダが削れるという「仕組み」をどう盛り込んでいくか。選挙後すぐに動き出すこの課題の検討は待ったなしです。

