先週、23年度予算編成に向けて、概算要求にかかる組替え基準を閣議決定したのはご報告した通り。
「自民党のときと同じではないか」などと言う向きもありましたが、さにあらず。これまでの硬直化した予算配分を政治主導で大胆に変えていけるような仕組みを盛り込んでいます。したがって、各省が要求内容を検討していう上で、厳しいムダ削減と優先順位の見直しを求める仕組みとなっています。
さて、私は予算査定側として組替え基準を作る立場でもありましたが、もうひとつの立場は、財務省自身の予算要求に責任を持つ立場でもあります。この立場は各省と同じくまさに予算要求の立場。
要求側の立場で、自分たちで作ったこの厳しい組替え基準を受け止めてみると・・・・その厳しさがブーメランのように自分たちに返ってきます。事務方の皆さんが頭を悩ませ検討してくれた第一案。なかなかすっきりとはいきません。しかも、財務省として各省に対して率先垂範する立場にあるので、この厳しい組替え基準をさらに厳しい視点で適用して、財務省としての要求内容を精査していかなければなりません。
査定側の立場と要求側の立場。難しいバランスです。

