今日発表された今年4~6月の国内総生産の増加率(経済成長率)=0.1%。年率にして0.4%と、連続しての増加ではありましたが、低めの伸びとなっています。マーケットも敏感に反応。
先進国経済全体が今一つピリッとしない状況が続いています。
ただ私は、先進国経済の中でも日本は可能性を秘めた位置にいると思っています。「アジアの需要を取り込む」これです。
世界経済全体を引っ張る勢いを見せるアジア経済。ここに近接しているという利点をしっかり活かしていくことは必須です。逆に言うと、このような成長センターを近隣に抱えているという点で、他の先進地域に比較して優位があると思います。
問題は、この利点を活かしていくために、アジアに向けて国を開き、アジアとのさらに交流を強めていくことができるかということです。
中国から日本を訪問する方々へのビザ発給要件の緩和は、このような観点から、これまでなかなか進まなかったものを、思い切って踏み切りました。今後も、このような思い切って国を開く施策を次々と打ち出していくべきですし、それがまさにこの6月にまとめた新成長戦略のもっとも効果のある部分ではないかと私は思っています。
方向性は見えています。あとは実行あるのみ。
と同時に、足もとの景気動向を注意深く見続けていかなければなりません。

