日本はこれまで特に米国などから、「内需中心の経済成長を目指すべき・・・・」などという提言というか、圧力というか、受け続けてきました。
もちろん、国の中から経済発展していく需要を創造していく取組みは大変重要で、政府としても力を尽くしていきたいと思います。
しかし、最近の世界経済の状況を見ていると、内需だけではなく、外需も含めて、いや特に外需に力を入れて日本の経済を引っ張っていくべきではないかと、つくづく思います。
世界に目をやると、先進各国ともに世界全体の市場をどうやって奪っていくかという競争をしているのが現状です。その競争はますます激しく、スピード感のある対応が欠かせません。しかもそのような競争を、民間企業のみならず、政府も一体となって闘っているという状況です。
そんな中で、国全体として、外に向けて打って出ていく力を少しでも弱めるということは、国益にかなうことではないと思うのです。特に、日本は世界の成長センターたるアジア地域に隣接するという、他の先進国に比べ競争上の優位があります。この点をしっかり利用していかない理由はありません。

