少し前に「ゾウの時間、ネズミの時間」という本がはやりました。同じ時間でも、ゾウとネズミとでは、心臓の鼓動の時間も、したがって時間感覚も違うんだという内容ではなかったかと思います。
政治の世界でも時間感覚が問われます。私たちの生活に関係する様々な課題を解決するのに、求められているすばやい時間感覚で解決できているか。
仮に、ある民間企業で、その製品なりサービスに問題があって、市場からの評価が下がり始めたら、何はさておいても超特急でその問題への対応を行うのではないかと思います。例えばトヨタ車のリコール問題への対応しかり。一分一秒を争って対応を行いました。
さて、このスピード感が政治の世界では共有されているかというとどうか。
例えば今回の小沢氏の問題をめぐる対応についても、どのような方向性であれ一定の方向性を出していくのであれば、時間感覚が大切です。この問題だけでいつまでもひきずっているような状況は、誰のためにも決してなりません。
政治の世界のスピード感、時間感覚が、世の中一般のそれについていっているのか。つきつめればこれが一番の課題なのではないかと思います。