与謝野氏が言及した、「年金支給開始年齢の引き上げ」。私は慎重な議論が必要だと思います。
年金財政が厳しい場合に、これを安定化させるための措置として、多少の支給抑制措置よりも、実はこの「支給開始年齢の引き上げ」が極めて大きく効きます。逆に言うと、それだけ受給者側にしてみると影響が大きいということ。
したがって、このことだけを取り上げて議論するのではなく、全体的な年金制度をどう構築するのか、その財政方式をどうするのか、その時の年金財政の見通しはどうなのかという全体的な議論の中で考えていくべき問題だと思います。決して単体で取り上げ議論するような問題ではありません。
機会があれば、与謝野氏にその真意を問うてみたいと思います。