子ども手当を児童手当に戻すのか、子ども手当に所得制限をつけるのか・・・・そのような論点で、党幹部、閣僚らからの発言が続いています。野党からの合意を得ていくために、どのような修正を子ども手当に施していくのか、いかないのか、ということが論点となっています。
しかし、党で仕事をしている私の立場としては、このような先んじた発言はやや困りもの。
いずれにしても、社会保障分野をはじめとして、マニフェスト政策や、予算関連法案関連の政策は、野党の皆さんとの話し合いをじっくり行っていかなければなりません。それはそうなのですが、こういう方向にとか、あのような方向にとか、議論がまとまる前からその方向性に言及するのは、話し合いをまとまりにくくするだけです。
与野党協議は、双方が少しずつゆずりあい、どこかで妥協するところは妥協してまとめあげ、合意を得ていかなければなりません。こちらの交渉ポジションを先に言ってしまうと、相手側は、「それはのめない」と表では言わざるを得ず、交渉のハードルが高まるだけです。結果として交渉はまとまりにくくなります。
ちょっとしたことでも発言の細部が報道される昨今、発言にも細心の注意が必要です。