TPPについて、仮に日本が交渉参加となる場合、後発交渉参加国として、先発国との間で不利な状況におかれるのではないかとの報道が続いています。私は、先発国は必ずや後発国の発言力を弱めるような方向での条件付けをしようとすると思います。先発国としては後発国に引きずられないようにと思うでしょうから。日本にとっての問題は、その条件をいかに有利な方向に持っていくような交渉ができるかということがひとつ。もうひとつは、日本が交渉参加するときに、国民に対して「後発国に対する取り扱いはこうなっています」と、その条件を明確にできるかということだと思います。私が担当政務官だった時には、このこのは国民に明らかにせざるを得ないだろうと考えていました。安倍政権がこの点をどうするのか。野党としても見定めていかなければなりません。
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