TPPについての首席交渉官に、鶴岡公二外務審議官(経済担当)が就く方向で調整中との報道があります。私は、インドネシア大使館勤務の時、鶴岡さんとは職場を同じくした経験があります。鶴岡さんは当時公使として赴任されていました。ウルグアイラウンド交渉にも携わった経験もお持ちですから、その経験を活かして頑張っていただきたいと思います。ただ私がひとつ気になっているのは、今政府が作るとしている「強力な交渉体制」が、省庁の壁を超えて色々な駆け引きができる体制になるかということ。これを成すためには、各省大臣ではなく、TPP問題を強力に主導する大臣をおくことが必須です。つい最近これは甘利大臣ということになったわけですが、国会答弁もふわふわしていて、強いリーダーシップを発揮して各省庁の利害対立を調整し乗り越えていくという雰囲気でもなかったように思いました。首席交渉官がその腕前を振るえるような政治のバックアップ体制が鍵です。
鶴岡首席交渉官?を支える政治のバックアップ
