今回新設された党の総合調査会のうち、今日、社会保障総合調査会の第一回目を開催しました。私は副会長として参画しています。
今日は、まず8月にまとめられた社会保障改革のプログラム法案の骨子について政府からヒアリングをしました。この骨子は、8月にとりまとめられた社会保障制度改革国民会議の報告書を受けたものです。
社会保障と税一体改革の民自公の三党協議を通じて進んできた社会保障制度改革の議論。ところが昨冬に政権がまた戻ったあと、どうもうまくいきません。
今日ヒアリングを行ったプログラム法案骨子においても、多々異論のあるところがありますが、私としてもっとも気にかかるが年金の部分。私の目からはほとんど改革と言えるような内容はなく、「今後検討する」といった言葉が踊るのみ。
国民年金について、多くの非正規雇用者が「雇用者」でありながら厚生年金には入れず国民年金対象者となっており、しかも多くの方々が年金の未納状態であるという現状。そしてこの方々は将来年金受給世代となった際、受給権はなくおそらく多くが生活保護に頼らざるを得なくなるであろうという見通し。そしてその際、それをまともに受け止められる日本の財政であるとは到底思われません。
こういった根本問題に目を塞ぎ、問題を先送りしているところが、どうしても肯定できない理由です。
この問題は、今は痛みはありません。しかし将来必ずや国民にとってとんでもない痛みとして返ってきます。それが見通せるのに対応しない。そんな政治であってはなりません。