日豪EPAについては、今日の日豪首脳会議を受け、結局、牛肉に関する関税の大幅引き下げが合意されました。
ここで問題となるのが、これまでのブログに書きましたが、衆参農林水産委員会決議との関係です。この決議では、牛肉を含む農産物の関税については、「除外、再協議」の対象とすべきとし、林農水大臣はこの決議を踏まえる、と答弁し続けてきました。
結果としては、牛肉関税の大幅引き下げ。明らかに決議との整合性が問われます。
しかも、これまで林農水大臣は国会でも「交渉中の内容は答えられない」との答弁を繰り返し、国民に対して十分な説明を行ってきているとは言えず、唐突感が否めません。また、関税の引き下げを受けて、影響を受ける牛肉の畜産農家に対する政府としての支援策をどうするかということについては、言及がありません。
畜産農家の皆さんは今回の結果をどう見ていらっしゃるでしょうか。この視点から、農水委員会でもきっちりと議論をしていく必要があります。