今日、農林水産委員会で質問に立って、政府与党からの減反廃止、戸別所得補償廃止などの農政改革案について議論しました。
私が取り上げたのは、2002年12月に政府が打ち出した「米政策改革大綱」。実は政府はこの時にも、それまでの減反制度をやめて、「農業者、農業者団体の自主的、主体的な取組の強化を目指す」としました。
これは今回政府が発表した、「減反廃止」の言い振りとそっくり。しかしこの取組は成功しませんでした。その理由を林農水大臣に質疑の中で問うたところ、「飼料用米の流通システムなどの整備がうまくいかなかった」といった趣旨等の理由が述べられました。
しかし、この理由は、まさに今の委員会において、今回の政府与党案の大問題点として指摘されていることと全く同じ。今日の委員会でも私から、飼料用米への生産誘導は、どのような理由から、どの程度の行われるようになるのか、との見通しを尋ねても、全くはっきりとした答えは返ってきません。
今回政府与党が提案している農政改革案がうまくいくかの鍵は、飼料用米への生産誘導がうまくいくか、この一点にかかっています。しかしそのことへの答弁はあやふや。しかもかつて失敗したこともある。
現在進行中の農水委員会での法案審議。消化不良です。