週末の地元活動において、色々なご意見をいただきますが、特に政府与党の農業政策に対する不満は強いものがあります。
例えば農協改革。先週金曜日、政府は農協改革法案を閣議決定しましたが、いまだに政府からは、今回の農協改革が、どのような理由から農家の所得が増加する方向に働くのか、明確な説明はありません。そこが説明しきれないと、今回の農協改革案は単なる「組織いじり」となってしまいます。
全中の力を弱めることで、全国各地の単協が自由闊達にその土地に応じた農政を展開できるようになるというような説明も聞きますが、これまでもすでに福井県の越前たけふ農協のように全中系統とは一線を画したところで独自のビジネスモデルを確立しているところもあります。ですから、なぜ今回の組織変更が必要なのかという説明にはなっていません。
今回の農協改革法案は、国会ではいわゆる「重要広範議案」です。しっかりとした審議の中でその内容を質していきたいと思います。