最近の安倍総理の、民進党の政策に対する「抱きつき戦略」は目に余ります。
そもそも「一億総活躍」という考えもそうではないかと思われるし、待機児童対策、あるいは「同一労働同一賃金」と言ったことを言い出したことも、明らかにその現れです。その内容はいずれも中途半端なものですが。
そのような「抱きつき戦略」から考えると、安倍総理は岡田代表が先の党首討論で「消費税増税の延期」を提案したことを受けて、これに対しても抱きついてくるのではないかという声があります。
すなわち、もう一度民進党、自民党、公明党で社会保障と税一体改革の「三党合意」をやり直そうではないか、と。
もうしそうなったら、とんでもない話です。そもそも、安倍総理は、総理となった後、一貫して民自公で合意した「三党合意」に対して、冷淡な態度をとり続けました。その結果、社会保障の充実強化については、当時の三党で合意した内容とは程遠いものとなっているのが現状です。
さらに、もう一度三党合意を検討し直すとしても、前提として軽減税率はいったん白紙に戻すのがスジ。
そのような環境下にある中においても、またしても安倍総理は「抱きつき戦略」に出てくるのか。見守りたいと思います。