この数日続く、TPPを巡る与野党の攻防。今日もはかばかしい進展を見せず、明日もすっきりと審議ができる状況ではありません。
それはなぜか。こちらからは求めているのは、「強行採決はしない」という言葉のみ。安倍総理も「我が党は結党以来強行採決は考えたことはない」と発言しました。ところが、自民党の国会対策委員会は、何と「強行採決しないとは約束できない」と述べました。
強行採決しうるということは、いくら議論をして論点が浮かび上がったとしても、与党がその気になれば多数の力で押し切るということ。
そのような中で、十分な議論が国会の中でできるわけはありません。
これが明日の議論がすっきりいかない理由です。これは明日一日の審議の問題ではありません。国会の本質の問題です。