米大統領選は、大方の予想を覆し、トランプ氏が勝利を確実にしました。これは米国民の選択の結果として受け止めたいと思います。
注視していくべきは、大統領として、トランプ氏がこれから日本に対して、また世界に対してどう向き合っていくかということ。日米関係は、日本にとって死活的な重要性を持つ二国間関係です。またアジアを含む地域の安定の礎でもあります。それにどのような影響が出るのか、出ないのか。しっかり見極めたいと思います。
このような中で、与党は相変わらず、TPPについて強行に明日の衆議院本会議で採決を迫ってくる姿勢を変えていません。
TPPにあれだけ強く反対しているトランプ氏が大統領となることが確実になった中で、私は日本としては一呼吸おくべき時だと思います。むしろ明日開催すべきは衆議院予算委員会。安倍総理も出席の場で、これからトランプ氏の米国とどう向き合うのか、大局的な観点から安倍総理の考えを聞き、意見交換すべきです。
しかし与党はこれを拒否。明日の本会議でTPPの採決を強行することは本当にピントはずれです。