IR法案、いわゆるカジノ法案が強行的に審議され、国会会期を再延長してまで自民党がゴリ押ししてきたことに対して、公明党から異論が上がっていると。私はむべなるかなと思います。
今、IRを推進する側、また公明党からもギャンブル依存症対策を取り上げる向きが出てきています。
私はこの動きを否定するものではありません。むしろ、IRがどうであろうと、すでに日本においては、より一般的にギャンブル依存症対策に対してもっと取り組みを強化する必要があります。
ただ、IRの課題はこれに尽きません。他にも、ギャンブルという「賭博罪」を違法でなくするための措置をどう担保していくか、カジノからの収益をどう公益目的に使っていくか、マネーロンダリングをやりやすくしてしまうのではないかという懸念にどうこたえるかなどなど、課題は多く残っています。
まずは、このような幅広い課題を洗い出さなければなりません。ギャンブル依存症対策という一面だけで終わるものではありませんから。そのために、党の内閣部門会議を明日開催します。そこで政府から、何をどのように準備しようとしているのか、そのヒアリングをするところから始めたいと思います。
IR実施法を作るまで1年。この幅広い問題点をしっかりと指摘できるようみっちり議論をしていきたいと思います。