加計学園問題についての、安倍政権の情報隠蔽の姿勢が、今日の国会議論の中で改めて明らかになりました。一言で言うと、「ひどい」。
「官邸の最高レベルが言っている」ということを書いたペーパーについては、文科省内のメールでのやり取りが明らかになるような資料を私たちは提示しています。しかも、そこには職員の個人名が多数示されていて、本物であることを示しています。
これら個人について、文科省の当該部局にいるか、との国会での私たちの質問に対して、文科省からの答えは「それと同姓同名の職員はいます」と。これだけ多くの人数の「同姓同名の職員はいる」場合、それは、その人たちは実際にいる、ということです。これを素直に認めない態度がまずおかしい。
それに、これだけ真実であることを示す資料があるにもかかわらず、安倍総理は「調査する必要はない」と。ここまで来て調査を拒否していること自体が、安倍総理が真実を隠していることを示しています。
今日の質疑でもうひとつおかしいと思ってことがあります。それは菅官房長官が前川前文科次官について述べたこと。菅長官は、前川氏が退任の際に、「3月末まで任期を務めたい」と言っていた、との趣旨のこと述べました。彼が述べたことは人事上の個人情報。このような情報を上司が勝手に公にしてよいはずはありません。国家公務員法における守秘義務に当たるのではないかと私は思いました。
追い詰められて、前川氏をおとしめることしか手がなく、こんなことまで国会でしゃべる菅長官。
明らかにおかしい。さらに追い詰めなければなりません。