閉会中審査が行われました。やっと実現した、安倍総理出席の予算委員会集中審議。私も質疑に立ちました。
加計学園問題などの事実関係をきちんと明らかにすべし。多くの皆さんからそのような強い指摘をいただいています。
前川前文科次官は、和泉総理補佐官から昨年9月「総理の口からは言えないから自分が言う」として獣医学部新設の特区認定を急ぐよう言われたと答弁しています。今日、参考人として出席した和泉総理補佐官にこの点をただしたところ、「記憶にないから言っていないと思う」と。
両氏の言っていることが真っ向から矛盾します。どちらが真実を語り、どちらが嘘をついているのか。この点が鍵です。そこで、虚偽答弁のできない証人喚問の場に両氏に来てもらって語ってもらうことを安倍総理に提案しました。それが事実解明の最短の道だと思ったからです。
ところが安倍総理はこれに対して「国会のことは国会で決められるものと理解している」と、全くの「逃げの一手」の答弁。
安倍総理は加計学園問題について「国民に丁寧に説明する」と言ってはいますが、全くの口だけです。
さらに驚きの答弁が安倍総理からありました。私が、「加計学園が獣医学部新設を特区で認めてもらいたいと申請していることをいつ知ったか」と問うたところ、安倍総理は「今年の1月20日」と。この日は、結論として、加計学園に対して今治市に特区で獣医学部を作ることが認められた、まさにその日。その時になって初めて加計学園が獣医師学部を作ることを申請していたことを知ったなんて、見え透いた嘘にもほどがあります。
加計学園は、過去10年近くにわたって今治市での獣医師学部新設を認めるよう、要望を政府に出し続けて来ました。加計孝太郎理事長は安倍総理の腹心の友と言われる人物。1月20日に安倍総理が初めて知ったなんて絶対にあり得ません。
こんな点でも真実を隠そうとする姿勢が強く見えた今日の閉会中審査でした。疑惑はさらに深まったと言わざるを得ません。