どこから出てきているのか、最近、省庁再々編が行われるのではないかという声が聞こえてきます。
なぜ今?という感じがします。
財務省の文書改ざん、文科省の一連の不祥事、厚労省のデータねつ造、防衛省の日報隠蔽等々、このところ、霞が関では目を覆いたくなるような問題事例が続いています。
しかし、これらの問題は、省庁の組織、枠組みを再々編すれば解決できる問題でしょうか?
むしろ、官僚の仕事に向き合う態度の問題であり、より関係するのは人事や研修といった問題ではないでしょうか。そしてその人事の問題としては、内閣人事局という、官邸にあまりに強大な人事権限を集中させている制度の是非も問われなければならないのではないでしょうか。
それら本質的な問題には触れないで、組織論を持ち出してくるのは、そちらの方に国民の関心をそらそうというような姑息な考えに基づくものではないか?
過去においても、自民党の使う常套手段として、見たことのある景色のような気がします。
霞が関が抱える問題の本質をはずしてはなりません。