毎月勤労統計の不正問題について、昨日私が衆議院厚生労働委員会で質した、29年7月13日付の厚労省内のメール、資料が厚労省から開示されました。
それを今日、野党ヒアリングで取り上げましたが、その中身はまず、毎月勤労統計について東京において大規模事業所が抽出調査になっていたことが、当たり前のことのように書かれています。
そしてさらに驚きなのは、そのメールが厚労省内の数名ではなく、かなりの人数の職員に送付されていたことです。
つまり、今回不適切と指摘された、東京都のみの抽出調査が厚労省内で当たり前のこととして広く知られていたということ。かなり組織的であったことがうかがえます。
しかるに、厚労省特別監察委員会は組織的な隠蔽を否定しました。なぜか。
今日、厚労省に「この7月13日付のメール、資料を特別監察委員会は見て確認しているのか」ということを問うたところ、厚労省いわく、「特別監察委員会は見ていません」と。
樋口特別監察委員長は、国会で問われて「メールの記録なども必要に応じてチェックした」と答えましたが、こんな重要な内容を含んだメールでさえ見ていないのですから、調査が不十分であるのは明らか。それで、組織的隠蔽は認められなかったと結論付けているわけですから、お手盛り調査そのもの。
厚労省、特別監察委員会ともにグルになってのこのふざけた対応に、怒りすら覚えます。