金融庁が出した報告書、人生100年時代の安心のためには、老後に向けて2000万円貯金すべし、というものでした。これは一体どういう意味のものなんでしょうか。
年金については、この報告書の中では、今後「支給額が調整」されるので、すなわち「減る」ということが書かれていて、だから2000万円の貯金が必要だという分析です。
年金は、100年安心ではなかったのか。ずいぶん無責任なものだなと思います。
一方で、その肝心の年金については、今年は5年に一度の「財政検証」の年です。これまでは年前半に年金財政検証に関する結果が発表され、それに基づく「支給額の調整」の議論が始まりました。ところが今年の場合は、年前半、すなわち参院選前に検証結果が出される雰囲気はありません。
年金に関して不都合な分析は、選挙の後まで隠すということか。
無責任以外の何物もでもありません。