この参院選の選挙戦を通じて、ひとつ気づいたことがあります。それは、私の地元でも、経済的な「格差」の広がり自体が大きな問題なんだということが、かなり広く共有されてきているなということです。
それは街頭演説などをしていて、聞いて下さっている方々の反応を見てもよくわかります。
経済的「格差」が広がってきていることの問題点は、政治の世界ではそれなりに以前から、私たちは取り上げてきていました。しかし、私の印象では、なかなか一般の訴えかけの中では、有権者の皆さんはピンときていらっしゃらないなという感じでした。
しかし今は違います。
アベノミクスの6年半の中で、経済的「格差」は広がっています。しかもそれを多くの皆さんが今や肌で感じられていて、「何とかして欲しい」という声があがってきています。当然の主張だと思います。
安倍総理もそれを気にしているのか。「賃金アップ」だとか「働き方改革」だとか、私たちが長らく主張してきた政策に「抱きついて」きています。しかし、所詮それはうわべだけのこと。格差を小さくする、という結果は伴っていません。
この経済的「格差」の問題は、潜在的な形ではあるけれど、今回の参院選における有権者の皆さんの投票行動に少なからぬ影響を与えると思います。