辻元議員が、昨日の予算委員会で安倍総理に突きつけた、ANAインターコンチネンタルホテル東京から取り寄せた回答のメールは以下の通り。
桜を見る会前夜祭に関して、安倍総理はこれまで、見積書はない、領収書は宛名空欄のままで渡した、代金は参加者個人から会費として受け取ってホテルに渡したなどと繰り返し繰り返し答弁してきています。したがって、政治資金収支報告書に記載する必要はなかったと。
しかし、辻元議員が示したメールは、ホテル側はそんな取り扱いをしていないことをはっきり示しています。
これに対して、安倍総理は昨日の予算委員会で、安倍事務所がホテルに確認したこととして、「辻元議員にはあくまでも一般論でお答えしたものであり、個別の案件については、営業の秘密にかかわるため、回答には含まれていないとのことであります」と答弁。さらに「明細書等の発行は受けていないとのこと」、「領収書については、一般的に宛名は上様として発行する場合があり、夕食会でも上様としていた可能性はあるとのこと」等々述べていました。
ところが今朝の新聞等で、ホテル側は、「個別の案件については、営業の秘密にかかわるため、回答には含まれていない」とは言っていない、と報道に対して回答したと報じられました。安倍総理の国会答弁を真っ向から否定したわけです。
安倍総理の国会答弁は真実ではないということが明らかになりました。
したがって、私たちから政府与党に対して、安倍総理がホテルに対して、一体何を確認したのかを、書面で明らかにするべしと申し入れ、様々なやり取りの中から出てきたのは、予算委員会与党筆頭理事が安倍総理の事務所担当者から聞き取りをしてそれを理事会に報告するという方法。
その方法を通じて明らかになったのは、ホテルに確認作業を行なったのは、安倍事務所の初村秘書で、ホテルに確認した内容は、「全日空ホテルに確認したところ、辻元議員にはあくまでも一般論でお答えしたものであり、個別の案件については、回答に含まれていない」ということでした。
これで何が明らかになったか。
ひとつには、安倍総理が国会答弁で言っていた、「営業の秘密にかかわるため」ということはホテル側の言ったことではなかったということ、安倍総理側が勝手に言ったということです。
また、「明細書等の発行は受けていないとのこと」、「領収書については、一般的に宛名は上様として発行する場合があり、夕食会でも上様としていた可能性はあるとのこと」ということは、ホテル側が言ったことではなかったということです。
安倍総理はこれらについても、あたかもホテル側が言ったことのように「ねつ造」していたということ。
国会審議でこんなにいい加減なことを述べるなんて、本当に言語道断です。安倍総理のこのような姿勢だから、国会での審議が全く深まりません。安倍総理は国会を軽視し過ぎる。国会を軽視するということは、民意を軽視するということです。