先週金曜日、菅総理は3度目の緊急事態宣言の発出の際、突然、高齢者への2回のワクチン接種を7月末までに終わらせると明言しました。
それは本当に可能なのか、根拠はどこにあるのかという点が大変気になります。
今日の野党ヒアリングの際、その点が問題となりました。
まず肝心の自治体の方ですが、今日ヒアリングに応じて下さった山梨県甲府市の担当者の方は、そもそもいつまでに接種を終える見通しかということすら、政府からは調査を受けていないと述べられました。
厚生労働省側は、7月末までに接種を終えられるということの根拠について、具体的には述べませんでした。
本当に、菅総理は一体何の根拠をもって、7月末までに高齢者の接種を終えるなどと明言したのか。
これまで菅総理は、1ヶ月で緊急事態宣言を終える、再び緊急事態宣言を出さないようにする、と発言し、それらは残念ながら実現しませんでした。今回のことも、そのような「実現できるかは分からない口約束」の類なのか。
そうだとすると、総理の発言としてはあまりに軽いと言わざるを得ません。