昨晩の台風が過ぎ去ったあと、今日は朝から台風による被害状況を現場で確認するべく、地域を走りました。
昨日の風雨が極めて強かった時間は、そんなに長くはなく、1時間半程度だったでしょうか。しかしその強さが尋常ではなかったので、地域のあちらこちらで大変大きなな被害が生じています。
田んぼを作っている農家の方のところに立ち寄って話しを聞くと、「風があまりに強くて、稲の穂先の部分が吹き飛んどる」とおっしゃいます。すなわちまさにこれから米になる穂先の部分が吹き飛んでいるということ。大変なショックを受けておられます。また別の場所では、「今年の米は完全にだめやろうね」とあきらめ顔でおっしゃる方もいらっしゃいます。
また、杵島郡の漁港を訪れました。昨晩は有明海の満潮時にちょうど台風が九州に上陸しました。そのため、漁港に引き上げていた漁船にも大変な被害が出ました。現場に到着すると、川岸の両側に、ぐちゃぐちゃになりながら、ひっくりかえり、重なって多くの船がころがっていました。(写真)
私が到着したときには、多くの漁師の方々がすでにクレーン車を近づけて、一艘ずつひっくりかえった船をつりあげて場所を移動させていました。
「大串さん、今はこんなして笑っているけど、朝一番でこの様子を見たときには泣きたかったよ。漁港がもう少し整備されていれば・・・」と、友人の漁師の方。
その後、丸一日あちこちで被害状況を見てまわりましたが、民家においても多くのところで屋根が飛んだり、小屋がつぶれたりしています。私の家でも、屋根の一部がめくれあがりました。
人間の力では、台風を避けることはできません。防ぎようのないことではあるものの、あまりの被害の大きさに重い気持ちです。
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