連日北京オリンピックでの展開に目が釘付けです。日本選手の活躍が毎日毎日気になります。
急速に近代化を進め、経済大国として繁栄する中国。国家としての威信をかけて、このオリンピックを何があっても成功裏に終わらせたという強い国会意思を感じさせます。
近代化され繁栄する中国の様子が、テレビ画面を通じて目に飛び込んでくる反面、今回のオリンピックを機にその内部に潜む不安定性も顕在化してきています。
チベットの独立問題は論を待たず、チベット以外の地域でも民族問題で揺れる実像が見えてきます。
内陸部に位置する新疆ウイグル地区。8月始めに何十人もの死傷者を出す警察襲撃事件が起こったことに続いて、昨日まで警察施設などを標的とした襲撃事件が続発しています。
ウイグル族が多数を占め、漢民族は少数であるこの新疆ウイグル地区。内陸部とう経済的ハンディキャップに加え、民族間の経済格差も大きく、そこに潜在する不安定性を力で抑圧することはできません。
急速な経済発展と背中合わせの経済的格差の拡大が、中国の不安材料であると言われ続けています。皮肉にもオリンピックを機に露呈している現実が、中国の抱える問題の大きさを物語っています。
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