思い返してみると、こんなひどい法案審議は他にあっただろうか?
共謀罪法案についてです。今日安倍政権は、数を頼んだ強行採決で衆議院における委員会審議を打ち切りました。
共謀罪法案については、今国会冒頭から、つまり法案が提出される前から、そもそもこのような国民の内心を監視して罰するような法律が本当に必要なのかという観点から、予算委員会等で激しい議論となりました。
その途中で、金田法務大臣は何度も答弁に行き詰まり、何と「法案ができてから議論しろ、事務方に答弁させろ」といった、審議を封殺するようなペーパーを自ら作って撤回謝罪に追い込まれました。
その後もまともな答弁はできず、「成案ができてから答弁する」と繰り返すのみ。しかし、答弁するとされた約40項目に及ぶ論点は今日に至るまで結局語られることはありませした。
それどころか、途中から与党側は国会の決まりごとを破って強引に大臣ではなく役人に答弁させる暴挙にでました。金田法務大臣に全く答弁能力が無いことが明らかなのでこれを隠蔽する作戦。
しかも今日、まだまだ答えられていない論点が数多く残っているにもかかわらず「時間だから」と言わんばかりに一方的に審議を打ち切って強行採決でした。
国民に対する権力乱用につながりかねないという指摘がなされる大問題法案を、こんなにいい加減な審議で終わらせていいのか。とんでもないことです。