6月12日の米朝首脳会談の後、さて、米朝間の具体的な交渉はうまくいっているのか。
当時、その翌週にもまたポンペイオ国務長官が再度訪朝し、具体的な北朝鮮非核化の道筋について交渉するなどと言っていました。
ところが、それが実現しないまま時間は過ぎました。そしてやっとポンペイオ国務長官の再訪朝が決まりました。
しかし、私には、ここにトランプ政権の拙速さ、それに起因する焦り、が看てとれるような気がします。結果として、北朝鮮が優位に交渉を進め、さらには結果として、日本には望ましくない流れが生まれてしまうのではないかと。
国会においては、これだけ日本外交に大きな影響を及ぼす事案が動いているにもかかわらず、衆議院外務委員会は米朝会談以降も全く開かれず、議論は行われていない状況。
河野外務大臣はよく、国会に呼ばれるので外交活動が制約されるといったことを言っていますが、国会の現状はこの通り。政府の消極的な姿勢のために国会での議論が進んでいない、という実例です。