公明党の山口代表が、衆議院憲法審査会で、自民党が自らの憲法改正案を提示したいとしていることに関して、「野党も出席する中で行われるべき」との趣旨を述べたと。至極当然のことだと思います。
と言うのは、憲法審査会というのは、国会内の他の委員会以上に与野党合意のもとで円満に審議が行われてきたところだからです。これまで憲法審査会で、与党が強行に審議を進めたりすることはあり得ませんでした。
ところが先月29日木曜日については、与党は自らの強行な判断で、野党が反対する中憲法審査会を開催し幹事の選任を行いました。
他の委員会で、安倍政権の強行採決が日常茶飯事みたいになっているので、慣れてしまってはいけません。繰り返しになりますが、憲法審査会は他の委員会にもより増して与野党合意の上での運営が重視され、与党による強行運営はこれまでなかったのですから。
つまりそれは「憲法」だから。憲法が多数派の意のままに十分な議論もなく変えられたりしたら、国の根本がおかしくなります。絶対にそんなことはあってはなりません。それが立憲主義の根本です。
今回の与党の前代未聞の強行運営を見て、「立憲主義が何たるかを全く理解しない安倍総理のもとでの憲法改正はだめだ」という思いを、改めて強くしました。