公的年金に関して、今年は法律で定められている、5年に一度の「財政検証」の年です。
5年に一度、年金が想定通りに、将来に向けて安定的に支給される見通しか、検証するのです。
前回は2014年、前々回は2009年に行われました。その都度、現実が想定と異なる面が出てきたため、必要な改革を行わなければならない、との結論につながりました。
通常であれば年の前半にその結果が出ます。例えば前回は2014年6月に出されました。今回も既に厚労省においては議論が始まっているのですが、さて、いつその結果は出てくるのでしょうか。それらしき雰囲気を感じません。
まさか、参院選の前に、年金に注目が集まるようなことがあると良くないので先送り、ということもあるのでしょうか。
実際に、年金資金の運用を行なっているGPIFに関して、株価が下がった年に、年度末の運用実績の発表を選挙の後まで遅らせたということがありました。3年前の参院選の時のことです。
公的年金の財政検証はどうなるのか。私たちは注目しなければなりません。