今日、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の対象が拡大されましたが、その経緯を見ていると、菅政権がいかに専門家を軽視してきたか、専門家との十分なコミュニケーションがとれていないかを示していたと思います。
緊急事態宣言対象地域として当初政府が諮問していなかった北海道、岡山県、広島県に対して、専門家の異論が相次ぎ、急遽諮問内容を変更してこれら三道県について緊急事態宣言対象とすることとしました。
専門家の意見を平素から重視し、コミュニケーションを良くしていればこのようなドタバタ劇はなかったはずです。
さらに、今日緊急事態宣言、まん延防止等重点措置対象地域が拡大されたわけですが、私はこれで十分なのか、という疑問があります。
今や感染の急速な拡大は、大都市圏だけではなく地方部にもかなり拡大しています。今回の対象拡大となった地域以外にも、まん延防止等重点措置を出すべきところはあったのではないでしょうか。
さらに言えば、今、全国的な緊急事態宣言発令をという声も出てきていますが、これも十分に検討するべきような段階に来ているのではないでしょうか。
小出し小出しの対応の繰り返す余裕は、今の日本には残されていません。