24年ぶりの140円/ドルというレベルとなった円安の状況。国内物価に与える影響、さらには消費に与える影響がかなり懸念されます。
この春先に円安が進んだ際、私自身は、米国が金利引き上げを進めていく過程において、日米金利差拡大によって円安は進むが、その後金利引き上げによる米国景気へのマイナス観測から、円安の修正局面という可能性もあるとも思っていました。
したがって、この段階において、春先と同じように米国の金利引き上げ観測からの円安進行はやや意外にも思いました。
しかしひるがえって考えてみると、それだけまずひとつには、日米金利差という経済の基礎的条件の要因は大きいということが再認識されます。
そして基底には、日本の対外収支が弱くなってきているという基礎的条件は無視できない力があると思います。
マーケットは、今後も全く予断を許しません。